生田 和良

ウイルス感染症

ノロウイルスは本当にうつりやすい、新型コロナウイルスの比ではない

感染性胃腸炎とは いわゆる「下痢症」といわれる ウイルス性のものと細菌性のものがある ウイルス性のもの=ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、など 細菌性のもの=病原性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクター、など (adsbygoog...
新型コロナ

新型コロナウイルスの変異型(最近ではKP.3株)が大騒ぎされすぎでは?

ウイルスは次々と増えていく過程で変異するものである。細胞で次から次へとうつしていけば、ウイルスは子ウイルスの量産に一生懸命になるので、増えること以外の遺伝情報は外していく。なので、どんどん増えやすいウイルスに変っていくのが普通の流れになる。...
ウイルス感染症

ウイルス感染症で問題となるエスケイプ変異株(逃避変異株)の出現について

ウイルスは、自身では増えることができないので、増やしてくれる宿主細胞に感染することで増えていく。細胞に感染して大量の子ウイルスを増やす過程で、いろいろな変異を持ったウイルスを作る。これは、最初に感染したウイルスのゲノムのコピーを量産する際に...
ウイルス感染症

今年は手足口病患者が多い

2024年の手足口病(手のひら、足の裏、口の中、ひざやお尻に発疹や水疱が出現;多くは熱が軽度)の流行は4月ごろから起こり、5月~7月は患者数(多くは乳幼児の間で)が大きく増えていきました。現在の8月も患者数が多い状況が続いています。 この手...
バムサジャーナルへの掲載総説

バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第12回)

麻しん、風しん症例が世界の各地で報告されている。海外渡航を予定している場合には、麻しん・風しんに感染するリスクのあることを認識し、ワクチン接種(麻しんと風しんの混合)を 2 回受けていない場合は受けるよう、注意喚起が行われている。近年のわが...
バムサジャーナルへの掲載総説

バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第11回)

新型コロナウイルス感染症流行の初期には「武漢肺炎」とか「新型肺炎」と呼ばれたように、基礎疾患を有する人や高齢者が肺炎で亡くなることが多かった。この肺炎で亡くなる人は、新型コロナ出現以前からも多く、様々な病原微生物が肺炎の原因となっている。今...
バムサジャーナルへの掲載総説

バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第10回)

新型コロナウイルスの流行がほぼ収束し、輸入感染症としての麻しん(はしか)が、次に発生する感染症になるかも知れないと現在最も懸念されている。このような輸入感染症に対する対策として効果的と考えられるのは、迅速診断キットによる抗原検査診断ではない...
バムサジャーナルへの掲載総説

バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第9回)

ウイルス感染症は、急性感染症と持続感染症とに分けられる。後者の感染症では、感染したウイルスは宿主の寿命が尽きるまで体内に留まる。このようなウイルスの多くは幼少期に感染し、急性期の症状はその後回復するが、ウイルスは体内で潜伏感染し続ける。この...
バムサジャーナルへの掲載総説

バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第8回)

2020 年の初めに始まったわが国の新型コロナ(COVID-19)大流行が、ようやく落ち着いた状況になった。感染症法上の扱いも、2023 年 5 月 8 日に 2 類相当から 5 類に引き下げられた。すでに、観光客やビジネス関係者の海外との...
バムサジャーナルへの掲載総説

バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第7回)

2021年に出版された『たいせつな家族を感染症から守る本』と題する単行本について、6回に分けて紹介してきた。先日のバムサジャーナル編集会議から、これまでと同じく、違った観点からの新たな連載を、との依頼を受けた。そこで、今回からも継続して、そ...