生田 和良

感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(5)

1999年は、ジェンナーの牛痘ワクチンがわが国に伝来してから150年という記念すべき年です。 牛痘ワクチン開発(1798年)は、それ以降の数々の予防ワクチン開発の原点となっています。その後の1849年6月に、長崎のオランダ商館医オットー・モ...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(4)

イギリスのジェンナーによって開発された種痘法は、人類最初の高い感染防御率を示すワクチンであり、わが国にも導入されました。 驚いたことに、わが国で紹介されたジェンナーの業績内容には間違いがあったようです。最初のワクチン効果を試す被験者を「わが...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(3)

ジェンナーの贈り物 今も新型コロナのように、次々と新しい感染症が出現し、世界中で多くの方が亡くなっています。 この本は、エドワード・ジェンナーが開発した種痘法から二百年を迎えた年に、ジェンナーの業績をたたえ、ワクチンの大切さをもう一度思い起...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(2)

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); エドワード・ジェンナーの像(1) エドワード・ジェンナーの像(その1)ダウンロード エドワード・ジェンナーの像(2) エドワード・ジェンナ...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(1)

加藤先生(加藤四郎<享年89歳>;大阪大学名誉教授で私の恩師)は医史研究で多くの成果を発表されています。 生前、先生からその成果の幾つかをいただいておりましたので、このブログで何回かに分けて順次ご紹介したいと思います。スキャンしてPDFの形...
感染症歴史こぼれ話

エドワード・ジェンナーにより世界初の感染予防ワクチンの開発

1980年5月8日にWHO(世界保健機関)は、世界から天然痘を根絶させることに成功したと発表した。   天然痘は、人類史上最大の惨禍を与え続けてきた感染症である。 この成功は、イギリスのエドワード・ジェンナーが開発した牛痘種痘法に依っている...
感染症あれこれ

日本人の平均寿命・健康寿命に影響する病気として、がんや肺炎(感染症)について考える

この記事では高齢者が気になるがんや肺炎について解説します。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 平均寿命と健康寿命と違い 厚生労働省からの毎年の「人口動態統計月報年計(概数)...
感染症あれこれ

日本は特別?:感染症状況は国によって大きな違い

日本人はとてもきれい好きです。公共のトイレがきれいと、外国人観光客も驚いています。 日本を訪れている観光客のなかには、いろいろな感染症が流行している国からの人も多い。 感染症に対して私たちはからだに備わっている免疫の働きで健康に生き永らえることができている。 免疫の働きは、ウイルスや細菌に晒されることで強くなっていきます。ただ、さまざまな状況、例えば加齢とかがんの発症、または臓器の移植などの状況になると、この頼みの綱である免疫の働きは落ちていきます。 言い換えると、生まれてこれまで、きれいな環境で暮らし続け、感染症に対しては小予防予防接種ワクチンを接種することで、感染症で重症化することもなく暮らしていることは良さそうにおもえるかもしれない。 しかし、よく考えると、ワクチンもいろいろな種類があるので、接種でどの程度の免疫効果が得られるのか、その効果の持続期間などは心もとない情報が多い。昔の日本では社会で感染症が流行っている自然とうつされて免疫の効果もその都度強くして行っていた。 問題は、日本と状況が異なる海外から感染症を持ったまま(症状がまだ出ていない、潜伏状態で)入国し、感染症を輸入する可能性が常にある点である。 いま、世界的に危惧されている感染症は「はしか(麻しん)」である。2回のワクチン接種をしておれば安心となっているが、抗ウイルス剤もなく、ワクチン効果が下がっている人(高齢者など)も気を付ける必要がある。
新型コロナ

新型コロナの対策には『屋内の換気』に優るものなし

新型コロナの出現以来、社会の至るところでマスク着用が一般的なマナーになった。世界的にはすでに、マスクをしている人がほぼいない国が多い。日本も遅ればせながら、国としては「マスク着用の是非を管理しないので各自で判断してください」と。しかし、その...
新型コロナ

ひとりで運転している車の中でマスクの人を見かけるが、えっ、なんで?

マスクをいまだに多くの人がつけたままである。それも、屋外の青空の下で、それから1人で運転している車の中で、えっ、なんでマスクするの? 新型コロナを2類から5類にうつすにあたって、マスクをするかどうかは、状況に応じて、自分の判断で、つまり 「...