リンゴ病とは
リンゴ病は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、正式には「伝染性紅斑」と呼ばれます。特に子どもに多く見られますが、大人も感染することがあります。
現在の流行地域
首都圏: 東京都、神奈川県、埼玉県などでリンゴ病の報告が増えています。
- その他の地域: 宮城県や新潟県でも流行が確認されています。
注意点
特に妊婦や免疫力が低下している方は、感染予防に努めることが重要です。手洗いやマスクの着用、人混みを避けるなどの対策を徹底しましょう。
感染経路
リンゴ病は主に飛沫感染と接触感染で広がります。感染者のくしゃみや咳によって飛び散る唾液を吸い込んだり、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることで感染します。
潜伏期
リンゴ病の潜伏期間は7~16日です。
症状
小児: 微熱、咳、のどの痛み、関節痛などの軽い風邪症状が出ることがあります。その後、両頬が赤くなる典型的な発疹が現れます。
- 高齢者: 大人の場合、特に女性では関節痛が多く見られます。稀に発疹が出ることがあります。
ヒトにうつす時期
リンゴ病は、発疹が出る前の時期に最も感染力が強く、発疹が出る頃にはほとんど感染力がありません。
頬が赤い時期に人にうつすか?
頬が赤くなる頃には、ウイルスの排泄はほぼ終わっており、感染力はほとんどありません。
発疹が出ている時に人にうつすか?
発疹が出ている時期には、感染力はほとんどありません。
登園・登校ができる時期
発疹が出ている時期には感染力がなくなっているため、症状が軽快すれば登園・登校することができます。
高齢者の場合
リンゴ病は誰でも感染する可能性がありますが、特に免疫力が低下している高齢者は感染しやすいので注意が必要です。
高齢者の症状は、手首や膝などの関節痛(特に女性に多く見られます)。
子どもと同様に発疹が出ることもありますが、必ずしも典型的な頬の赤みが現れるわけではありません。
また、微熱、疲労感、筋肉痛などの全身症状が出ることがあります。
高齢者の注意点
高齢者は免疫力が低下していることが多いため、感染すると症状が重くなる可能性があります。特に関節痛が長引くことがあるため、医師の診察を受けることが重要です。