新型コロナワクチンの定期接種が10月1日から開始
2024年10月1日から、65歳以上の方や特定の基礎疾患を持つ方を対象に、新型コロナワクチンの定期接種が始まります。この定期接種は、2025年3月31日まで実施される予定です。
対象者
- 65歳以上の方
- 60歳~64歳で特定の基礎疾患を持つ方
使用されるワクチン
今回の定期接種で使用されるワクチンは以下の5種類です:
- ファイザー:従来のmRNAワクチンで、ウイルスのスパイクタンパク質を標的にしています。
- モデルナ:ファイザーと同様に、スパイクタンパク質を標的とするmRNAワクチンです。
- 第一三共:スパイクタンパク質の受容体結合に関わる特定の領域(RBD)を標的にするmRNAワクチンです。
- Meiji Seikaファルマ:ファイザーとモデルナのワクチンと同じmRNAワクチンですが、レプリコンワクチンと呼ばれるタイプで、接種後に体内で自己増殖し、長期間ウイルスの一部のタンパク質を作り続けます。免疫誘導能は高いことが期待されています。長期間自己増殖することの副反応に対して懸念する声があります。このタイプのワクチンが承認されているのは日本だけです。
- 武田薬品:組換えタンパクワクチンで、mRNAワクチンで副反応が強かった方におすすめです。ただ、効き目は、mRNAワクチンに比べると弱い可能性があるという意見があります。
ワクチンの効果
これらのワクチンは、JN.1という変異型ウイルスの遺伝子配列のスパイクタンパク質を基に免疫を誘導します。現在流行している変異型KP.3型に対しても一定の効果が期待されていますが、ウイルスの変異が激しいため、常に最新の型に対応することは難しい状況です。
接種費用と補助
接種費用は自治体によって異なりますが、インフルエンザワクチンと同様に一部補助があります。具体的な自己負担額は各自治体のウェブサイトで確認してください。 新型コロナウイルスの重症化を防ぐため、対象となる方は定期接種をご検討ください。