バムサジャーナルに掲載された総説の紹介(第9回)

バムサジャーナルへの掲載総説

ウイルス感染症は、急性感染症と持続感染症とに分けられる。後者の感染症では、感染したウイルスは宿主の寿命が
尽きるまで体内に留まる。このようなウイルスの多くは幼少期に感染し、急性期の症状はその後回復するが、ウイルスは体内で潜伏感染し続ける。この潜伏感染状態は、宿主の免疫状態との駆け引きの結果であり、宿主が高齢になり免疫低下を起こせば、ウイルスはやおら目覚めて暴れだす(再活性化)。この免疫抑制状態でウイルスが活動し始めると、宿主側に大きなダメージを与えることがある。ここでは、このような持続(潜伏)感染を経た後に、再活性化を起こして重い症状を引き起こすウイルスには、どのようなものがあるのかについてまとめてみたい。

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